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留寿都のログハウス

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 北大法学部助手時代(1981~1985)、国税局の公売を利用して、助手の給料でも買い受けできる程の価格の土地を入手しました。場所は虻田郡留寿都村で、地積は1万坪超の広大なものです。羊蹄山の展望に優れた景観が大変お気に入りでした。法学研究者としていくら優れた論文を書いても、世の中が良くなったという手応えが全くなかった当時、私にとっては最高の精神的リフレッシュの場所でした。

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 テレビドラマ『北の国から』がブームになるよりも前からだと思うのですが、その土地に生えているカラマツを利用してログハウスを建てるなど、北海道開拓時代をなぞるような楽しみを見つけ出していました。一面の熊笹をビーバー(草刈機)で根気よく刈って、プライベートな家族キャンプ場として利用しました。そこには2棟のログハウスを建設しています。ここでの人間らしい生活体験が、結局、法学研究者からの転身の動機となったのです。

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 北大の同級会が札幌で開かれたことをきっかけとして、当地に約40年ぶりに訪れてみました。土地への出入り口がなかなか見つからず、土地を熊笹が覆い、木々は想像以上に大きく成長しており、熊と出会うのではないかという恐怖をも感じながら、やっと見つけることができました。豪雪地域なので、倒壊し屋根だけ残っている残念な状態でした。札幌から長野に移住する際、土地は処分したのですが、その後の所有者は特段何も管理していなかったのでしょう。原始の姿に戻りつつあります。

 留寿都での経験の延長線上で、長野の自宅の敷地にも小さなログハウスが一棟建っています。それを眺めながら、長野でもう一棟ログハウスを建てたいという思いが浮かんできました。妻はすでに亡くなっていますが、子や孫達のためのゲストハウスならば、何となるかもしれません。いずれにしろ、人生最後のログハウスになるでしょうけれど。

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