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蛍日記 2-6 蛍マップ3

Map33
 古町地区を流れる滝沢川を大きく捉えてみました。左上(北西)から右下(南東)に流れ、そこから蛇行して右上(北東)に向かっています。茶色で示す橋が3つあって、上流より、石原橋、(古町)大橋、(古町)新井橋と呼称します。最初に石原橋上流において浚渫が行われ、その後石原橋下流、大橋から新井橋間において、複数年次に亘って浚渫工事が行われ、川床の砂・泥・石・岩や蘆などの植物の全てが綺麗に浚われ、ある意味川の水は滞りなく流れています。堰堤を超えた洪水を避けるためで、仕方のないことです。その結果、川浚いの行われた部分では全く蛍を見ることはなくなっていました。

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 古町地区最下流にある新井橋のさらに下流部分が、まだ浚渫の行われていない、そして今年蛍の乱舞を確認した場所に当たります。その生息地から堰を伝わって、古町・蛍の堰と中宿・蛍の堰に進出した蛍が、両方の場所でそれぞれ生息を維持しているのではないかと推測しています。しかし、滝沢川に蛍の生息地が残っているならば、そこから滝沢川自体に生息地を広げていてもおかしくないと考え、川を遡ってカワニナがいそうな場所を探索した結果、古町神社の裏手の森林部分に蛍の生息地を発見しました。自然の湧き水もあって、清流の場所です。最初に浚渫工事が行われ何年も経っているので、川の環境が元に復しているのかもしれません。

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 以上の事情を勘案すると、将来、大橋・新井橋間に蘆が生え始めると、再び蛍が戻ってくる可能性があります。その観点からも、蛍の生息地は複数維持しておく必要があります。やむを得ず、川や堰の整備を進めたとしても、近くに別の蛍の生息地があるならば、そこを基点に蛍は再び元の場所に帰ってくると考えられるからです。マップを見ると、古町地区は周りを蛍に囲まれた地域であることがよく分かります。ところが、地元の人は古町には蛍がいなくなってしまったと思い込んでいます。

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