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蛍(しばらくはカワニナ)日記 17 特別編

室内水槽のカワニナ
 昨年(令和4年・2022)12月、放流した残りのカワニナ80個程を室内水槽に移し替えたことを報告しましたが、その後の様子を以下に記すことにします。

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 ごく小さいカワニナは、水槽に付属する浄化装置内に吸い込まれてしまい、残念ながら死んでしまったようです。産まれたての子貝は芥子粒程の大きさなので、流水型の水槽で飼育し、やや大きくなった後に強制浄化型の水槽に移し替えないとだめであることが分かります。もちろん、一部の子貝は流水にさえ流されることもありますが、水槽の壁、水草、珪藻、餌などに意外に強く付着しています。新年度は、両方の水槽をうまく組み合わせて、カワニナの飼育に臨みたいと思います。

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 さて、室内水槽で飼い始めて4ヶ月が過ぎ、カワニナの子貝達は形が相当変わりました。初めは、1枚目の画像のように、カタツムリみたいな平たい貝であったのに、2枚目の画像のように、それぞれ親貝と同じ縦細の巻貝に成長しています。成長に差があり、大きさに違いはありますが、一人前のカワニナの形をしています。ご苦労様と言いたくなりました。これによって親貝を増やす見通しがつき、ほっとしたところです。親貝50個の放流は、(理論的には)1万個の子貝の放流に匹敵すると考えているので、頼もしい限りです。新年度は、放流用の子貝と親貝にするための候補貝とを分けて飼育するつもりです。

 なお、近所のM氏の金魚鉢に預けた子貝は、(想定通り)金魚の餌になってしまったようです。ただし、親貝の方は、冬にもかかわらず、子貝を産み続け、別の水槽に移し替え、預けた子貝の何倍にも増えました。冬期間でも、環境が良ければ、カワニナは子貝を産み続けることが確認されました。雪の消えた「ホタルの堰」に放流しました。餌として、鯉の餌を与えていたせいか、貝殻の色が餌と同じ茶色をしていたことに興味が引かれました。

 新年度はどれだけの蛍が見られるか分かりませんが、『蛍(しばらくはカワニナ)日記』の第2章が始まりますので、ご期待下さいますようにお願いいたします。実は、昨年より2ヶ月も早く、地域の人達の協力と情報提供のお陰で、もうすでにカワニナの親貝の準備ができているのです。

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