蛍(しばらくはカワニナ)日記 6
*明治の頃の当時の芸者風俗を描いたもので、江戸団扇を口に咥えて、両手の中に蛍を捕まえた艶っぽい仕草を描いています。蒸し暑い季節、涼みを兼ねて水辺に蛍狩りに来ていることを示す作品で、藤色の絽の着物が薄手のものなので、肩から腕のラインが薄らと透けているのは、3匹の蛍の光のせいでしょうか。月岡芳年『風俗三十二相』「うれしさう 明治稔間當今藝妓之婦宇曽久」(網島亀吉・明治21年印刷・出版・1888・国立国会図書館デジタルコレクション)
12匹のカワニナは無事水槽で生きています。そこで驚いたのですが、3日後には子貝が10匹程に増えていたことです。身近な所に複数のカワニナがいる環境になったため、ペアリングが上手くいったのかもしれません。これは楽しみです。しかし、大きな心配事があります。早い梅雨明け後の酷暑と思いも寄らない豪雨です。
水槽は自宅の北側日陰に置いてあるので、35度近くの外気温と同様には上昇しませんが、カワニナ達は水面近くの側壁で休眠しているようです。水温の下がった夜に行動しているのでしょう、次の日には別の場所にいます。夏のカワニナの行動パターンが分かった部分については大分安心しているのですが、戻り梅雨なのか、夕立なのか、やっと気温が下がり始めた矢先のゲリラ的豪雨に対しては、カワニナの行動パターンは変わります。野外に置いてある水槽なので、当然水位が上がり、それに合わせてカワニナは、子貝も含めて上部に移動します。水を抜き水位を下げると、すぐにまた水面下に移動します。ところが、豪雨状態になると特に中型以下のカワニナや子貝達はあまりに激しい雨に叩き落とされるのか、底の方に沈んでいます。ここからは推測ですが、自然の流水にいるカワニナは通常の水位変化には意外に迅速に対応することができると思われるのですが、近時しばしば発生する豪雨状態になると確実に流されてしまうということです。カワニナやホタルの生活環境を確保するために、最近頻繁に起こる豪雨への対策が必要なのです。
水槽の水を抜いた後の側壁には子貝が付着しています。あれから2週間で、およそ50個位に増えていました。給水後、水槽の底の一箇所にカワニナを置いて、半ば強制的にペアリングしているのが功を奏したのかもしれません。ただし、網は張っているものの、小さい子貝は、排水と一緒に堰に流れて出てしまった可能性もありますが…。老眼にはなかなかきつい作業です。
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コメント
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投稿: fafaslot | 2022年8月23日 (火) 23時39分