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「島田」 歌川三代豊国 遠州屋又兵衛

24_new 「島田の驛 大井川

大井川にて  河霧や 百万石も 浪の上 湘夕」


 ここに記載される歌は、『東海道名所図会 巻之四』の図版「大井川」に挿入されているもので、原典は、「何旁(いずかた)や 百万石も 浪の上」となっています。「湘夕」は同図会の編者秋里籬島の俳号です。

 関取を12人で運ぶ四方輦台に載せる三代豊国の構図のアイディアは、保永堂版東海道「奥(興)津」と同一のもので、その「奥(興)津」は『東海道名所図会 巻之四』「安倍川」の図版が元になっています。三代豊国の本作品の景色は、広重の保永堂版東海道「金谷」を写していますが、荷物を馬で運ぶ姿は、保永堂版東海道「府中 安部川」を利用しています。これは、広重の景色をそのまま使用することが多い、三代豊国の特徴です。

*保永堂版東海道「嶋田」は、「大井川駿岸」で『東海道名所図会』「大井川 続き圖」を基本に視点を反対に向けたものです。

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