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23.東海道五拾三次之内 藤枝 人馬継立(じんばつぎたて) :藤枝ノ圖

 「藤枝」の問屋場の情景です。上役は宿場の長・問屋、助役の年寄、下役は帳付、人馬指などがいます。ここまで荷物を運んできた人足は解放され汗を拭ったり、煙管を吹かしたりしていますが、引き継いだ人足達は馬の草鞋を履き替えたり、荷物を積み替えたり、旅への準備をしています。つっかい棒をした大きな荷物には「保永堂」の荷札が、手前の馬の腹掛けには「竹内」と版元名がそれぞれ書き入れられています。これは単なる宣伝というだけに止まらず、鶴屋喜右衛門との共同版行であったこの東海道シリーズを、これより保永堂(竹内孫八)が主体となって引き継いでいくという宣言ではないかと推測しています。「人馬継立」です。それに合わせるかのように、遠近法上も、問屋の役人を中心に画上で交差しています。ちなみに、問屋場の床が高いのは、争いに巻き込まれるのを避けるための工夫です。

 Kunisada023_n 国貞の作品は、人馬を遠近法上の視線に直線的に描くことを避け、多少散らしたので、自然な様子に見えます。当宿は、本陣2、旅籠37を控える大きな宿場でした。そこで、国貞は、その繁栄を映し出させる方法として、宿場の華やかな芸者(飯盛女)の姿を描き込みました。また「藤枝」に因んで、藤色の着物を美人に着せています。

*掲載作品は、国立国会図書館蔵です。

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