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浮世絵になる風景(3)

Iizuna  3月3日(土)、私が初めて地域授業で「浮世絵講座」を担当した生徒達が高校を卒業していきました。高校は「五山が丘」と呼ばれる立地にあり、斑尾、妙高、黒姫、戸隠、飯綱の各山々が展望できる、まことに風光明媚なところです。たぶん、地元を離れ、都会の喧噪の中で暮らして、ようやく、自分たちが美しいふるさとで生活していたことに気付くのでしょう。

 その時頭に思い浮かぶ風景を、広重の風景画のごとく、浮世絵タッチになつかしく思い描いてくれれば、講座の役目は一応成功したという考えです。東海道五十三次など、広重の風景は思い出の中の風景を描いていることがしばしばで、したがって、若い人達が浮世絵の風景を理解するには、「思い出体験」が必要であると感じています。

 現実の風景と思い出の中の風景とを調和させる作業が、浮世絵や日本の伝統的文化に立脚した「景観保護」となっていくはずです。こんな、希有壮大なことを考えながら浮世絵講座をしていますが、その成果がでるのはかなり先になりそうです。

 卒業生はもちろん自覚しているとは思いますが、浮世絵講座だけではなく、受験優先の高校では決して学べないユニークな「地域授業」を展開している母校を誇りにしてくださいね。卒業、おめでとう!!

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受信: 2007年3月18日 (日) 05時24分

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